4:3のポリリズムができていなかった
ドビュッシーの「パスピエ」では相変わらず、左手のスタカートを正確に打鍵することに意識の90%を割いている。しかし、先日のレッスンでちょっと気になることを先生から指摘された。
「パスピエ」では右手が三連符を弾いているときに、左手が四連符を弾く、というパターンがいやほど出てくるのだが、「あまりよくできていないようだから、黒丸を書いてしっかりできるようにしておいてください」といわれてしまったのだ。
赤で囲んだところが右手3連、左手4拍
「は、はい」と言ったものの、この右手と左手で拍子が異なるポリリズムは今までにやったことがあるし、今年はじめの発表会で弾いたドビュッシーの「アラベスク1番」もそうだった。
でもあのときは、何も意識せずにテキトーに弾いていたが、ダメだしはなかったんだけどなぁ。でも今度の「パスピエ」では4:3の箇所が数えてみたら24か所もある。ひぇー できていないのなら大変だ。
森本先生の、【左右バラバラ】4:3や2:3の練習法!
解決策のひとつとして、YouTubeで森本先生の、「【左右バラバラ】4:3や2:3の練習法!」という動画を見た。とてもタメになったが、いまひとつ、私の「痒い所」に届かない気もした。
エクセルを使って考えた
私の「痒い所=わからないところ」とは、右手3連、左手4連の場合、右手と左手のずれ具合は左の2打目と3打目じゃ、違うよね、ということを確認したかったのだ。数学というか、算数に弱いとこういうときに困る。
ずれ具合の違いを目で確認したかった私はエクセルで↓のような12の列、右手左手の2行のセルをつくった。
これでやっと、2打目の左手右手の違いはセル1個ぶんだが、3打目の違いはセル2個ぶんになることが、やっとわかったのだ。
気になるのは、果たして演奏家はみな、この微妙な(私には)時間差を感じながら弾いているのだろうか? そしてそれはテンポが速くなっても変わらないのだろうか? 「ポリリズム」で検索してみると、ドラムを叩く人向けのサイトがずいぶん多いなあと感じた。そりゃそうだろうね。リズムを刻む役目の人がポリリズムができないと、バンドの人全員がリズム崩壊してしまうだろう。私は冗談でもドラマーなんて目指せない。
「バイリンガル脳のためのポリリズム講座」
結局、今の私にぴったりの動画は↓の動画だった。ずっと聴いていると、まるでお祭りのお囃子のように聞こえてくるからおもしろい。
この動画は↓の「バイリンガル脳のためのポリリズム講座」というサイトに収められている。
4:3のポリリズムだけでなく、4拍5連、5泊4連のリズムなども紹介されている。毎日少しずつでも聞いていたら、リズム音痴を克服できるかも! 脳がどうにかなりそうだが、希望を持つことにしよう。