ワンサカにイェイイェイと答える
先日のジャズピアノレッスンでのこと。
ただいま練習中なのは、「In Walked Bud」というセロニアス・モンクの一風変わった曲だ。
いつものように私がピアノ、先生がベースギターを弾いていると、先生が、
「あかんあかん、ちょっと替わって」といい、私は先生に席を譲った。
先生は左手バッキングを弾きながら、
「こういうふうにやるとな、右手アドリブもアイデアがワンサカワンサカ
湧いてくるんや。」とおっしゃった。
そこで私、まさかOui (ウィ)を言いたかったわけでもないのだが、
「イェイイェイ」と答えてしまったのだ!
先生は私の顔をまじまじと見つめ、吹き出した。
「これで、トシがばれてしもたな」
レナウンのワンサカ娘のCM
レナウンのワンサカ娘のCMをリアルタイムで知っている人となれば、当然その生まれた年は1960年以前ということになるだろう。
作曲家の小林亜聖さんの手によるレナウンのワンサカ娘のCM曲は、まさに希望にあふれた日本の60年代を表したかのように、明るくてノリがよく、子どもだった私も大好きだった。
上にあげた動画では1:00まではシルヴィ・バルタンが歌っているがなぜかあんまりうまく感じられない。
日本語で歌うので精一杯だったのだろうか。
反して、そのあとにでてくる弘田三枝子の歌声は最高だ。
パンチがきいていてノリがよくて、惜しむらくは、「いいわ」がちょっと、とってつけたような気がするけど。
(まさか、「ええで~」がいいとは思わない。バルタンのように、C'est bien「セビヤン」で良かったのでは?)
弘田三枝子さんの思い出
弘田三枝子さんは、1960年代を代表する歌手だったが、整形疑惑を取りざたされたこともあり、今思えばちょっとお気の毒だった。
今では整形した歌手など珍しくもなんともないだろうけれど、当時はまだ「親からもらった顔にメスを入れるなんて」
と、とても悪いことのように言われていたような気がする。
でも整形後に大ヒットした弘田三枝子さんの「人形の家」が私は大好きだ。
レナウン、そして渋谷のハローワーク
ところでレナウンという会社はもう本当に存在しないのか?
過去に何度も大規模リストラを繰り返し、中国企業の子会社になったことは知っているけど・・・
千駄ヶ谷小学校の近く、明治通りに面したところにあった本社ビルは、もうとっくの昔にないんだね。
そこの1階にあったカフェレストランが高級なアートフラワーで飾られていて大好きだったのだけれど、名前も思い出せないから検索できない。
レナウンのような大企業と比べるべくもないが、私もかつてアパレル業界にいてリストラされたとき、渋谷区のハローワークにずいぶんお世話になった。
リストラを宣告されてから書類上の退職の日まで結構あったので、会社に籍をおきながら、せっせと次の職探しをしていたのだ。
ハローワークではいつもいつも超混んでいて待たされたけれど、職員の人たちはみな、忙しくてもとても親切だった。
「お忙しいんですねぇ」と言うと、
「このごろはそうでもないですよ。
レナウンでリストラがあったときはもっと忙しかったけれど」
それで私は、あのレナウンでさえ景気が悪いのだったら、ウチの会社なんか救いようがないな、と思った。
あの頃、糸偏のつく会社はすべて業績がよくない、と言われていたが、それでもユニクロやしまむらのように台頭する会社がでてきた。
世の中の流れは、本当に私には読めない。