5月6月は一回もバッハを弾かなかった
あっというまにもう7月だ!
もう2024年も半分が過ぎたんだ! どうしよう?
といってもどうすることもできない。
ただ、5月6月は一回もバッハ先生を弾かなかったなぁと思う。
そう思えば少しバッハ先生が恋しくなってきた。
私はやっぱり右手と左手が互いに攻撃(?)口論(?)対話しあっているようなポリフォニー(多声音楽)が好きらしい。
右手(左手)に打ちのめされたかのように、静寂を保っていた左手(右手)が突如亡霊のように起き上がってくるようなのも面白いし。
なのにどうして5月6月は一回も弾かなかったのだろう?
それはもうできあがったものと思っていたフランス組曲2番アルマンドが、レッスンを6回受けても合格しないことですっかりイヤになったのである。
いやはや、諦めが早いというか、飽きっぽいというか・・・
4月下旬には先生に白旗を掲げ、
「これはもういいので、他の曲をやりたいです!」
とお願いしたのだった。
ひとつの曲に時間をかけてよいものにする
「人の振りみて我が振り直せ」
とはよくいったもので、人様のピアノに対する態度を見ていると、大いに参考になることがある。
私が心を打たれたそのかたとは、去年のピティナステップで知り合った。
そのとき彼女はショパンの大曲を弾かれたので、私は
「どれくらいその曲を弾かれているんですか?」
と聞いたのだが、そのとき
「もう3年ぐらいになります」
と言っていた。
そして先日のエリーゼ音楽祭神戸予選でまたそのかたをお見かけしたのだ。
曲目は去年のステップのときと同じショパンの大曲。
その方自身が書かれた前奏文も読み上げられたが、それによると彼女はショパンが好きで好きで、またその曲が好きで好きで、という熱い思いのたけが綴られていた。
私は正直、うらやましいなぁと思った。
私にはそこまで愛を注ぐ作曲家も曲目もない。
そして年月をかけて自分が弾く曲の質を向上させようという粘りもない。
あぁ、見習えるものなら見習いたいなぁ。
パルティータ2番のカプリッチョに挑戦
しばらくぶりにバッハ先生の曲にとりかかろうと思いついたのだが、何をやろうと思ったかというと、パルティータ2番カプリッチョである。
きっかけは、ある少女がタップダンスに合わせて弾いていたYouTube動画がカッコよかったからで、私もあんなふうにイキイキとひとが踊れるぐらいに弾けるようになりたいなぁと感心し、記事にもした。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
動画を再掲させていただくと↓の通り。
ここまで譜読みに時間がかかるのはなぜか
そこで3日ほど前から譜読みを始めたが、あれ!バッハってこれほど難しかったっけ?
そりゃ片手ずつ、ゆっくり練習から始めている。
右手を10回ぐらいやったなら、左手も10回。
そのたびごとに、指使いで悩む。
印刷されている指使いよりもっと弾きやすいのはないかといろいろ試し、書いては消し、やっぱり印刷されたものに戻ったりしている。
そしていざ、右手と左手ががっちゃんこ!!
これがまったくうまくいかない。
スローモーションでやっても保持音が伸びていなかったり、指使いで新たな問題に直面したりする。
いったいいつになったらすらすら弾けるようになるんだろう?
ひょっとして譜読みでここまで苦労するのは、トシのせいで認知能力が落ちてきているのだろうか?
いやトシのせいではなく、単に能力がないせいなのだろうか?
急に「バイデンさん、がんばれ!」と言いたくなってきた。
アメリカの大統領選挙などどうでもいいはずなのにね。