夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ミッシェル・ポルナレフのイントロは却下された

ミッシェル・ポルナレフ 1966

イントロを思いつかずパクリに走る

ジャズピアノにおいて、イントロエンディングをどうするか?

もうこれは永遠の課題になりそうである。

特にイントロかな?

どうアタマを絞っても、いいアイデアというか、曲想にあった「さあ、さあ、これから始まるよ!」感が出せるイントロは思い浮かばない。

そこでどうする?

こういう場合、もうパクリしかない。

つまり世の中に溢れている曲の一部を、できればそれとはわからないように拝借することだ。

それで私が今回目をつけたのは、「The old folks」のテーマにミッシェル・ポルナレフの「Love me , please love me」のアタマ8小節をイントロとしてくっつけることだった。

ミッシェル・ポルナレフの若き日のライブ

ミッシェル・ポルナレフは80歳になった今も、国内ツアーを敢行するなど精力的に活動しているらしい。

そしてそのハイトーンの声も、少なくとも私の耳にはまったく変わっていないように思う。

私はかってにフランスの小田和正さんと思っているが。

でもその現在の容姿は・・・

ごめんなさい、ハッキリ言って私の好みではない。

だから映像をみずに声だけを聴くのが私にとってベストなのだ。

ではとりあえず、「Love me , please love me」を。

↓の動画は1967年のライブらしい。

観客からの拍手に歌いながら、メルシーと答えているポルナレフ、意外に可愛いとこあるやん、と思わせられる。

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ポルナレフを「The old folks」のイントロに使った結果

私が思いついたのは、冒頭の

Love me, please love me
Je suis fou de vous
Pourquoi vous moquez-vous chaque jour
De mon pauvre amour ?

がそのまま「The old folks」のイントロとして使えるやん、ということだった。

だって「The old folks」の最後4小節のコード進行がほとんど同じだからである。

ちなみに「The old folks」のリードシートは↓のとおり。

ところがそのミッシェル・ポルナレフジャズスタンダードのハイブリッドは、師からあっけなく却下された。

つまり、

「イントロだけがカッコよすぎて、なんか別の曲がはじまるみたい。

もっと素直にあっさりとしたイントロのほうがええ」

というのだ。

たぶん、フレンチポップスに興味をお持ちでない師は、ポルナレフのことをご存じないかと思ったので、私はただ、

「知ってる曲をコピーしたんですけど、あきませんか?」

といったのだが、

「あんまり濃いメロディーはイントロにあわへんなぁ」

とのこと。

ガックリ。

つまり名曲をイントロに使って成功するか?というと否定的なほうが大きいみたいなのだ。

今のポルナレフによる「フランスへの手紙」(Lettre à France)

最後にポルナレフの近影を。

曲は「フランスへの手紙」といって、彼がアメリカ亡命中にフランス恋しさ、つまりホームシックに襲われて書いたと言われているものだが、演奏自体は2年前のようである。

ということは80歳近くになってもこの声、このピアノ。

ああ、見習わなくては!

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