台風停電でディズニーランドが見られなくて泣けた
この3~4日、台風がくるくる、と言われていながらほとんどその気配がない兵庫県南部というか、いわゆる阪神間。
べつに来るものならしようがないが、さっさと来てさっさとどっかへ行ってほしい。
こう宙ぶらりんなのは気分としてすっきりしないのだ。
でもこれを書いているきょうの夜中から明日の明け方は、私が住んでいる地域でも大雨らしいね。
午後7時のテレビニュースで「これまでの常識とは異なる台風」と言っていた。
けど、台風の常識って何なん?
世情に疎い私はそれから説明してほしいと思う。
思えば私が小学生だった1960年代、台風からくる停電は珍しくなかった。
真っ暗闇の中、テーブルにろうそくを立て、息をひそめるようにして親子4人で固まっていたことを思い出す。
まず台風がくれば嬉しかったことと言えば・・・
学校が休校になったこと。
反対に悲しかったことは、楽しみにしていたテレビ番組の「ディズニーランド」が停電のため見られなかったことである。
これは本当に悔しくて涙がでた。
かつてあった「ディズニーランド」というテレビ番組
「ディズニーランド」とは日本では1958-1972年に放映されたテレビ番組だが、ウォルト・ディズニー自身が出演して視聴者に語りかけるような番組だったと思う。
そしてピーター・パンのティンカーベルがバトンを振り、その日のテーマを「未来の国」「おとぎの国」「冒険の国」「開拓者の国」から選ぶのだ。
これにはまったくわくわくさせられた。
こんなに素晴らしい世界を教えてくれるウォルト・ディズニーというおじさんはいったいどんなひとなんだろう?
子どもの私には神様のように思えた。
その頃、アメリカにはディズニーランドという遊園地があることを聞き、どうしてもそこに行くためにアメリカへ行きたいと思ったものだ。
まさか1983年に日本にディズニーランドができるとは夢にも思わなかったのだ。
そして私は日本のディズニーランドに一回だけ行ったことがある。
そのとき、おかしなことに、かつてウォルト・ディズニーから私にかけられた魔法は完全に消滅していた。
遊園地のディズニーランドがなぜか楽しめなかったのだ。
その後パリにいたときも、子連れの友人の願いで、パリのディズニーランドにも行ったことがある。
このときもまったく面白くなかった。
いくら子連れとはいえ、なにも日本からパリに来てまでディズニーランドはないだろう、と内心思っていたものだ。
楽しめなかったのは、ひょっとして年齢のせいかもしれない、とも思う。
しかし私と同世代のひとでもディズニーランドに行けば、子どもに帰ったようで楽しいというひとは多い。
なのに私は・・・やっぱりちょっと変わっているのかもしれないね。
テーマ曲は「星に願いを」
YouTubeを探したが、日本語の「ディズニーランド」の印象的な冒頭部分を紹介したのは下の動画だけだった。
ビデオの広告がちょっとじゃまなのだが、それでもあのときBGMとして流れていたのは映画「ピノキオ」のテーマ曲だった「星に願いを」だったことを思い出させてくれたので嬉しかった。
ビリー・ジョエルによる「星に願いを」
このテーマ曲、「星に願いを」はありとあらゆるひとがカバーしている。
そのなかからどれかを選ぶのは難しい。
何しろあのランランだって弾いているからね。
でもきょうはビリー・ジョエルにした。
というのも彼のピアノでときどきブルーノートが入るのが私の好みなのと、アニメーションが面白いからだ。
ぜひ一度ごらんになってほしい。