先生にいつも「ストピを弾いたか?」と聞かれる
最近、といっても数か月前からだそうだが、私が通っているフランス語学校の近くにストリートピアノが設置されたそうである。
それで学校に行くたびにムッシュー先生に、
「ストリートピアノ弾いてきた?」
と聞かれるのだが、あいにくこれまで機会が見つけられないでいた。
でもきょうは買い物ついでにちょっと時間がありそう?ということで寄ってきたのだ。
グランドなのか、アップライトなのか?
実は以前にも先生ならびに受付のかたに
「そのピアノってグランドなんですか? アップライトなんですか?」
と聞いたことがある。
ところが二人の返答があまり要領を得なかった。
私の発音が悪い?
ちなみにフランス語でグランドピアノは piano à queue (ピアノ・ア・ク)でこのクにあたるqueueは日本語にない音なのでむずかしい。
そしてアップライトピアノは piano droit だ。
私の発音の悪さを差し引いても、明確な答えがすぐに返ってこないのは、ピアノにふだん親しんでない方にとってはどっちがグランドで、どっちがアップライトだっけ、というぐらいのものなのだ、ということに気が付いた。
なんでも自分中心に考えてはいかんよ。
私だって自分の関心の薄い方面については何にも知らないではないか!
私の脳にクラシックははいっていないみたい
しかし現場に行ってみてちょっとガッカリした。
そのストピはアップライトだったのだ。
アップライトならわざわざ時間をつくってまで弾きに来ることはなかったのに。
しかし時間があるときには少しでも練習と思い、ピアノの前に座る。
人通りはほとんどない。
だから緊張しているわけではまったくない。
なのにここでバッハパルティータ2番カプリッチョを弾こうとしても、最初の音からして出てこないのだ。
もう焦った!
家では通しで毎日10回は弾いているというのに!
これはいかに私の脳にクラシックがはいっていないか、ということの証でもある。
楽譜が目の前にあればまた違うかもしれないが。
しようがないので、季節にふさわしく「枯葉」を弾くことにした。
ついで秋を通り越して「白い恋人たち」。
これはチョコレートの名前でも、桑田佳祐の曲でもないよ。
1968年のグルノーブル冬季オリンピックの記念映画に使われたフランシス・レイの大ヒット曲なのだ。
今の人は知らないかなぁ。
しかし私の脳裏にはしっかり刻み込まれており、どんな環境でもこれなら弾ける(自慢しているのではないよ!)
そして最後は練習中の「リカルドボッサ」(Recado Bassa Nova)を弾いた。
ところがこの曲の弾き始めのころに、中国人のおばさんが大声で電話を始め、これが録音にもかなりはいっているのだ。
んたく、もう・・・
動画ではちょっと削除したけど、どうなっただろう?
お耳汚しだったらごめんなさい(中国語会話が?私のピアノが?)。
【演奏動画】「枯葉」「白い恋人たち」「リカルドボッサ」
フランス語学校へいってから先生と受付の方に聞いてもらったら、「ちょっとバーで飲みたい気分ね!」と言ってもらえた。
嬉しい!