夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ピアノちゃんのトラブルの鍵は鍵にあった

アップライトピアノのギリギリ音が再発

以前、このブログの記事にもしたのだが、ウチのピアノちゃんは、ときどきギリギリというような、ピアノ本体のなかにネジが紛れ込んだかのような音がすることがあった。

この夏もそうだったのだが、調律師さんに来てもらったときには、ウンともスンとも言わない。彼は、「異音はその音がするときに診ないと、原因がわからないんですよねぇー」といともすまなそうである。とりあえず調律はしていただいて、その効果があったのかもしれないが、その後はギリギリ音に悩まされることなく、夏と秋は過ぎにけり~だった。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

原因は鍵穴にあった

ところがこの一か月ほどまえから、またギリギリがはじまり、私はアップライトピアノの蓋を開けて弦をさわったりして途方に暮れ、このような症状がするときの処方はないかどうかネットを調べまくっていた。

そしたら確か、前には探せなかったサイトで、気になることが書いてあったのだ!すなわち、鍵穴共鳴して異音がすることがあるらしい、とのこと。

piano-at.com

試しにピアノの鍵穴のところに指をおいて、いちばんよく共鳴する#ソを叩いてみると、ギリギリ音はピタリと収まった。おお!犯人はおまえか!!はよう言わんかい!!

指をおくと共鳴音が止まる      鍵を立ち上げたところ

鍵がついているピアノは古い

うちのアップライトピアノヤマハUX5を買ったのは1984?年だったと思う。そのころ新品で販売していたアップライトピアノには鍵がついているのが当たり前だったのだろう。いまでは鍵がついているほうが少ないらしいそうだ。それもそう。鍵なんてどうして必要なんだろう?もし学校や公共の場に置くのであれば、不特定多数の人に弾かれないように鍵をかけるのも一案だろう。しかし家庭では?それも弾く人がたった1名の場合は?意味ないやん!!

多分買ったときもそう思ったのだろうが、その鍵をどこへしまったのか、まったく覚えていない。見た記憶もない。鍵は鍵だから捨てはしなかったのでは?でも今、手元にないということは、両親の遺品とともに天国へ行ってしまったのだろう、アーメン。

さて、原因はわかったとして対処はどうするか?夫がいうには、鍵穴をまわして鍵を立ち上がらせ、伸縮だが膨張だが知らないが、〇〇した鍵に潤滑油を塗布すれば?とのこと。こういう理科的な処置について、反駁する理論をまったくもちあわせていない私は、とりあえず、失くした鍵の代わりを楽天で購入。ヤマハアップライトピアノなら鍵は同一で、値段も1000円ちょっとだからまだ良かった。

鍵にオイルをふきふきしてみた結果

さて潤滑油についてはさすがに何がよいか見当がつかなかったので、楽器店の技術担当に聞いてみたら金属に使うオイルならなんでもいい、ということだった。なので夫が100円ショップで買ってきたオイルをコットンに含ませて、立ち上げた鍵をふきふきして数分たってから#ソを叩いてみると・・・おー!!ウソのように澄んだピアノの音だけが響くのだった!

あれから約一か月。異音は今のところしていなく、快調である。ほんとうは調律師さんにこの現象を報告し、来てみていただくのが筋なのかもしれない。しかしまた調律師さんにきてもらうのが少々面倒くさかった。その理由は以下の通り。

  • せっかく来てもらっても、そのときは異音がしない可能性大
  • 一年に二回の調律費用は予算を超える
  • 調律師さんに来てもらった日は、あまり練習できない
  • 調律師さんに出すお茶、お茶菓子を考えるのが面倒くさい

教えてくださった高橋調律師さんに感謝

このギリギリ音に悩まされるようになってから、おつきあいいただいた調律師さんは、のべ4人を超えると思う(うち3人は楽器店の都合で担当が代わったのだが)。しかし鍵穴を疑った調律師さんは一人もいなかった! 不思議といえば不思議ではないか?このヒントをネットを通じて教えてくださった高橋様には、この場を借りて深くお礼申し上げたい。