夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

軽妙会話とドキドキアクションが愉しい映画「ナイト&ディ」

2010年のアメリカ映画「ナイト&ディ」

アクションだけではない映画「ナイト&ディ」

先日の記事で、メリル・ストリープの主演映画「恋するベーカリー」をうすい映画とけなしてしまったが、私はなにもミヒャエル・ハネケのような難解な映画を好んでいるわけではないのだ。

その証拠にきょうみた、トム・クルーズキャメロン・ディアスのアクション・ラブコメディ「ナイト&ディ」はとても楽しめた。

そりゃ確率からいったら、不倫三角関係より、CIAスパイに恋をして事件に巻き込まれる確率のほうが限りなくゼロに近いだろう。

それでもドキドキハラハラのアクションのなかに、キラッと光る会話が散りばめられているこの映画を観終わったあとは、じとじとの天気にもかかわらず、すがすがしい気分さえした。

www.youtube.com

いつか(Someday)は危険なことばらしい

カンザス州で修理工場を営む女性、ジューン(キャメロン・ディアス)は空港でハンサムだがミステリアスな男性、ロイ(トム・クルーズ)と知り合う。

「いつか(Someday)亡き父から受け継いだクルマを走らせて、南米の最南端まで行きたい」と言うジューン。

それに対し、

「いつか(Someday)は危険なことばだね」

と返すロイ。

「永遠に実現しない(never)のと同じだから」

www.youtube.com

私も「いつか」は頻繁に口にしてきたが、アタマの片隅で「どうせできっこないし」というのがあったと思う。

そう言えば、ディズニーの曲でスタンダードになったナンバーに「Someday my prince will come」(いつか王子様が)というのがあるのを思い出した。

そうか、Someday は実現不可能なことに使うんだね。

そしてこの場面にわざわざひっかけたのでもないだろうが、この映画のテーマ曲は「Someday」というのだ。

Someday ~ One day ~ 

というリフレインがクセになりそうな歌である。

www.youtube.com

ピアノよりもガールスカウトが効果的だった子ども時代

すご腕の元エージェントのロイは最初、「ボーイスカウト」にはいっていた、と言った。

かつてガールスカウトに入っていた私は「ふんふん」と思い見ていたが、次に続く「イーグルスカウトだ」には「なに、それ?」と思った。

調べてみると「イーグルスカウト」というのはボーイスカウトの最高ランクで、アメリカにしかなく、このランクを得たスカウトは全体の4%しかいないそうだ。

それに答えたジューンは、

「私はブラウニー」。

これはガールスカウトの妹分的存在で、だれでもはいれる。

私は小学校低学年のときからブラウニーにはいり、のちガールスカウトになって、中学生の途中まで続けたと思う。

きっかけは、窓際のトットちゃんとは正反対の、消極的すぎる性格だった私を心配して母が入れたのだが、案外私にはあっていたのかもしれない。

そこでは歌やゲーム、毎年夏にはキャンプ(これはちょっとキツかった)に参加し、火のおこし方やロープの結び方などを習った。

ここで少しは私の性格も外向きになったせいか、母はすごくガールスカウトに感謝していた。

母は私に、ピアノレッスンよりガールスカウトのほうを長く続けてほしかったのではないか、と思う。

この映画がきっかけとなって、かつて私が所属したガールスカウト兵庫県第21団を調べてみたら、まだ精力的に活動を続けていることがわかり、嬉しくなった。

孫がいたら通わせるんだけどなぁ。