夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

自己主張する小型冷凍庫に別れをつげた

冷蔵庫の上に載せた冷凍庫

アイスクリーム作りで冷凍場所が足らない

最近の夫ちゃんのマイブームはアイスクリーム作りである。

私の生活もこれに少なからず巻き込まれているので、ここに書くことにした。

あれは一か月ほどぐらい前からだろう。

いつもの通り、お気に入りの業務スーパーにいった夫ちゃんが、ラズベリー・マンゴー・ストロベリーの冷凍果実をたんまり買ってきた。

これで生クリームやらミルクやらを混ぜて手作りのアイスクリームを作るのだと言う。

もともと凝りだしたらきりがない性格なので、毎日毎日アイスクリームをつくることつくること。

なかにはこれは一体どうしたものか、と思う甘さ、舌触りのものもあるのだが、自尊心を傷つけないために、「おいしいねぇ」というと、喜び一杯、キッチンにこもりきりになっている。

問題は保管する場所がない、つまり冷凍庫に充分なスペースがない、ということだ。

うちは山奥に住んでいるせいでそうそう頻繁に買い物に行けない。

なのでどうしても一回に買う量が多く、野菜、肉、パンなどをごっそり冷凍している(市販の冷凍食品は夫ちゃんがいやがるので買っていないが)。

そこで冷蔵庫の上に置ける小型の冷凍庫を購入することにした。

冷凍庫の機種の判断基準は

冷凍庫の機種選びはもちろん彼の役目である。

彼が問題にしたのは、

  1. うちの冷蔵庫の上に置けるサイズ
  2. うちの冷蔵庫にあった色合い
  3. 日本製であること(私は中国製、ヴェトナム製の服ばかり着ているのでこだわっていない)
  4. リーズナブルな価格
  5. 稼働音が静かなこと

であった。

このうち5については、私も「どうかな」と心配していた。

なにしろ夫ちゃんは音にたいして、非常に神経質なのだ。

私のピアノにがまんしていられるのが不思議なくらいである。

しかし彼は、「レビューに『とても静か』『静かなので寝室に置いても気にならない』と書いてあったから大丈夫だろう」と楽観視するようなことを言っていた。

とどのつまり、彼はアイスクリーム作りたさにどうしても冷凍庫が欲しかったのだろうと思う。

一定間隔で自己主張を繰り返す冷凍庫

さてわが家にやってきた冷凍庫。

苦労して冷蔵庫の上に設置し、なかに食品をいれてみると・・・

ある一定の時間、「ジーーー」「ギィーーー」「ゴゴゴゴゴ」みたいな音がする。

しかしそれを過ぎると急に黙る。

沈黙の時間は5分くらい? 

そのあとまた、「ジーーー」「ギィーーー」「ゴゴゴゴゴ」が始まるのだ。

しかしガマンできないほどの音ではない。

少なくとも私にとっては。

ところが夫ちゃんにはこれは大誤算だったようだ。

「もー うるさいな! 昔の冷蔵庫みたいにうるさい!」

というので、

「そうでもないよ。静かなときもあるし」

と言い返すと、

「これがうるさくない?

音楽やっててこれがうるさくないの?

ちょっと耳がおかしいのではないの?」

と私に八つ当たりする。

あげくに

「レビューに騙された。

こんなレビューを信用するんじゃなかった! これはみな偽の投稿だ。

だいたい、shelddiなんてブランド名をつけるんだから、これ日本製じゃないでしょ、

きっと!日本人ならこんな名前つけないでしょ!」

えらいとばっちりである。

日本人ならみな漢字でブランド名をつけるのと思っているんじゃないでしょうね?

だったらパナソニックやシャープはどうなるん?

10日で別れることになった小型冷凍庫

アイスクリームは作りたいけど、肝心の冷凍庫から耐え難い異音がする、ということで相当気持ちは揺れ動いたようだが、設置から10日たったあと、とうとう返品できるかどうか問い合わせることになった。

するとメーカーからの返事は迅速、かつ好意的なものだった。

つまり、そのまま使用して3000円の値引きを受け入れるか、着払いで返品して、全額返金を希望するか、のどちらかを選べ、だったのだ。

夫ちゃんは迷わず、返品の全額返金を選び、自己主張する小型冷凍庫とはわずか10日で別れを告げることになった。

音に対する感じ方の幅広さ

かえすがえす思うのは、音に対する基準というのはひじょうに個人差があるということだ。

数値で30デシベルと記載されていても、それがどんなものか受け取り方はひとによって違う。

あるひとにとっては、「けっこう静か?」「これぐらいどうってことない」と思う音でも、別の人にとっては「耳についてはなれない」「気になる➡耳障り➡うるさい➡耐え難い音」になる可能性がある。

こわいなぁ~

山奥に引っ越して、不便ではあるけれど、楽器の防音対策がいらないのはやっぱり正解だった、と思わざるを得ない。